春のタマゴツマミまつり

年度はじめ、月末月初、食う寝るところに住むところ―
何事も忘れた頃にやってくるというのが、世の常。

このなんの役にも立たない(ほかのメンバーのはまあまあ役に立つ)記事へのリンクをついタップしてしまう愛しい読者の皆さま。
そんなあなたはもうきっと、奴のファンでいらっしゃることでしょう。

今回はきわめて神秘的な奴の生態を探求する旅へ、あなたを誘うべく1年弱ぶりに筆を執る次第でございます。
読んだら後悔するわ!という方はこちらの記事へどうぞ。

目次

妖怪タマゴツマミ・概論

指差し

妖怪タマゴツマミについてご存知ない御仁に向けて、いま一度奴についての概論を語ることといたしましょう。

遡ること約一年前。
いや、はじまりはさらに前のこと。
奴の襲来に頭を悩ませていたワシは、このような記事で皆さまに注意喚起をしたのでした。

当時認識していた妖怪タマゴツマミの概略はこちら。

  • 突如キッチンに現れ、たまごやきを奪い去る
  • たまごやきの温度に関係なく奪い去る
  • たまごやきが切れていない場合は、わざわざ切って真ん中の2切れを奪う
  • たまごは鶏卵でなくうずらのたまごでも可
  • たまごはたまごやきでなくピクルスでも可
  • 犯行の瞬間を目撃した者はいない

いかがでしょうか。
皆さまにも見覚えがあるのではないでしょうか。
現に、前回の記事には多数の反響が寄せられ、数多くの目撃情報もいただきました。
情報をくださった皆さまに、心からの感謝をお伝えいたします。

妖怪タマゴツマミの目撃情報をこちらまでお寄せください
にわ総研(窓口:LOVEME&COM
「妖怪タマゴツマミを見た」とお書き添えください。
皆さまからの目撃情報は、妖怪タマゴツマミ撲滅活動への活路を見出す貴重な原石です。
どうかお力添えのほど、お願い申し上げます。

記事への反響・目撃情報

SAP

それではここで、前回の記事への反響と妖怪タマゴツマミの目撃情報の一部をご紹介しましょう。

妖怪タマゴツマミはうちにも現れます。
あいつは手強いから気をつけてください。
怪盗シャウエッセンという輩の話も聞きます。
絶対に捕まえてください。
(Wさん・SNS経由)

あとちょっとで顔が見えるところだったんですけどね…!
あ、にわチャン冷凍室の中身確認していますか?
タマゴツマミ野郎、ついでにアイスも奪っていくって話ですよ。
あたおからしいので、ガツン、とみかんを買ったときには特に気をつけてくださいよ!
(Hさん・オモタノの一味)

妖怪タマゴツマミは一人じゃない説もあるんだよ。
にわチャンがお仕事しているときにやってくるらしい。
友達のカバンに妖怪タマゴツマミが紛れて入室することもあるらしいから気をつけて!
蚊取り線香とかじゃダメらしいよ!
(Aさん・友人)

妖怪タマゴツマミとは何者か―
この永遠なる問いはまるでたまごやきの渦のようですね。
(Nリスケさん・オモタノの一味)

卵から生まれてはばたく。
そう、鳥のようにね。
(Tダさん・オモタノの一味)

せっかくならだし巻きがいいよねー!
もう、あけていいかな?ビールだよね!
(Oカン・オモタノの一味)

そんな日々を過ごしながら、ワシも妖怪タマゴツマミのことをすっかり忘れ……

そうです。重要なことがひとつ。
妖怪タマゴツマミの活動は、冬に停滞するらしい!
ということ。

あくまで観察ベースの情報ですが、この冬にはピタリと目撃情報が途絶えました。
そういえば昨年も、その前の年も。
これは世紀の大発見!とは相成らず、春が巡ってくるのです。

忘れた頃に、奴は来る―

このままこたつにくるまって、幸せな日々が続くと思っていた冬。
春待ちのあの日々を、あなただって愛おしく感じていたことでしょう。

そう、奴が来るまでは。

出やがったな。妖怪タマゴツマミ

卵焼き(色変更)
読者の皆さまのショックを和らげるため、色加工を施しております。

ある日のこと。
お弁当に入れるためのたまごやきをまな板の上で冷ましながら、ワシはお風呂に入っておりました。

春といえども、朝晩はちょっぴり肌寒く、そもそもお風呂が大好きなワシのことです。
ゆったりと浴槽でリラックスしてあがりました。

スキンケアを済ませ、とってあった出汁に火をつけようとキッチンに戻ったところ、
ない!
そこにあるはずの、たまごやきが半分ないのです。

切ってもありません。ラップをかけて、冷ましていたというのに。
半分!しかも、出していなかった包丁まで出されて、ご丁寧に包丁が正しい向きにおかれているのです。

もはやコ◯ン君が現れるべき凄惨な事件現場。
血みどろ…ではなく折り目正しく鎮座まします包丁と、力なく残された半分のたまごたち。

繰り返しますが、我が家には1名の夫とワシしかおりません。
ですから、ワシがつままなければ、やったのは奴しかあり得ないわけです。
妖怪タマゴツマミ。また出やがったな。
ロジックがおかしいとかそういうツッコミは無粋ですよ

正々堂々、勝負しようじゃないか。

瞳孔の開いた猫

頬を伝う涙額から滴る汗。
せっかくお風呂に入ったというのに、たまったものではありません。

おい妖怪タマゴツマミ野郎!
ここまできたら正々堂々、勝負しようじゃないか!
絶対、今度食品サンプル屋さんで大量購入してやるからな!
今度お前が食らうのは食品サンプルのたまごやきのカチカチや!

フッ…キマった…

夫だって心穏やかではないでしょう。
彼も妖怪タマゴツマミの襲来に怯えているに違いありません。

むん?ぁぁ。。。
来てたねー、タマゴツマミね。
大変じゃなーと思ったけどね。
世知辛い世の中だよね(モグモグ)

なに同情してんだよ!!
タマゴツマミ野郎に同情してどうするんだよ!!

もういい!
食品サンプルの請求書もまな板の上においてやらぁ!!

お祭り騒ぎも、戻ってきた頃

卵焼き

あろうことかその翌日、ふたたび妖怪タマゴツマミは現れました。

冷ましていたまな板の上から、電話をとったその隙にたまごやきが消えているのです。
もう、タマゴツマミ野郎がフライパンを持って行って、毎日自分で焼けや、と思うものです。

桜が散った途端、夏日が増えてきたと同時に、妖怪タマゴツマミは躍りだす―

何年も忘れていたお祭り騒ぎも、おそらく今年からは元どおりになるでしょう。
妖怪タマゴツマミ、春の陣。
それは春を告げる鳥の歌声や、あの白いお皿と同じように、
めぐる季節の一片となる愛おしい年中行事―

なわけあるか!

今日はここまでにしといちゃらーーー。

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この記事を書いた人

寝言と寝相がフルスロットル。
記事の書き終わりには独特の独り言を吐く。
以前の投稿内容はだいたい夢の中身だったが、歳のせいか夢見が減ってきたので最近は夢もへったくれもないことを書いている。
一人称が時々「ワシ」になる、実はバイク乗り。

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