ウイスキーとタバコとコーヒーと

「趣味は何ですか?」

と聞かれるといつも返答に困る。

映画を見ることも好きだし、音楽を聴くことも好き、本も読むし、たまに下手なりに絵を書いたり楽器を弾いたりもする。

豆まで拘っているわけではないが、ドリップしたコーヒーを好んで飲むし、ウイスキーも(様々な種類を飲んだわけではないが)知る範囲ではスコッチが好きだ。

こういう風に言うとあれもこれも手をつけて節操の無い人間に思われそうな気がして、何となくいつも言い淀んでしまう。

敢えて正直に長年一番続けていることを趣味とすると私の場合、タバコと酒になる。

ただタバコは趣味というより依存だろう。

嗜好品であることには間違いはないが、依存している部分の方が大きい気がする。

例えば始めてあったお見合いの席で、お見合い相手から

「ところで、小野坂さん、、ご趣味は・・」

と聞かれて

「タバコと酒ですね。」

と即答したら私の風貌とも相まって

「それはなんと素敵なご趣味ですこと。おほほほほ!」

とは流石に返さないだろう。

かといって

「映画や音楽鑑賞、読書などを少々・・・」

というのは些か、芸が無い。(風貌的にも胡散臭い)

そもそも趣味が映画鑑賞、音楽鑑賞、読書などというのは、いたって月並みである。

10人聞けば6割位は似たような回答が返ってきそうだ。

音楽鑑賞も

「クラシックを長年聴いていて、休日はバイオリンをクラシック仲間と演奏しています。」

とかだったら恰好もつくだろうが、生憎そんな高尚な趣味は持ち合わせていない。

そんなわけだから見合いの席なんかであれば余計に

「なんだか普通でつまらなそうな男だわ。今回も失敗かしら・・・」

と鹿威しの音が鳴り響く中、苦笑しながらため息交じりに思われるのがオチではないだろうか。

ふとそういえば昔どっかの歌手が歌ってた「酒とたばこと男と女」というフレーズが頭に浮かんだので検索してみたら正確には「酒と泪と男と女」だった。

ザ・昭和 といった感じの題名だが趣味が「酒とたばこ」も昭和感が半端ない。

ちなみに最近の若者は酒もタバコもやらないそうだ。

おじさんの愚痴になるが、リスクを取らない選択のような気がして残念な気もする。

本当のところは、他にも楽しいことが沢山あるのだろう。

世代毎にオモシロタノシズムが違ってくるのだろうか。

まぁ、どっちだろうがどっちでも良い(違うか)

アディオス!

面白いと思ったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

みんな悩んで大きくなった!の人に似てると評判が評判を呼んでるかどうかはわからないけど、まあなんでもいいじゃないかという自由人。

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

目次