未来の幸福

幸せと技術の関係を考える思考の旅から帰って来ました。

結論として、未来は明るいと考えることが出来ました。そして、今を生きる私たち次第でも有ることが分かりました。

どこから始めれば良いか分かりませんが、一旦、心と脳の関係を整理してみたいと思います。

心の在処を求めて、脳内を探しましたが、そこには有るようで無いことが分かりました。
そこで、心は脳だけでなく身体全体に分散しているのではないかと考えてみることにしました。
「心が震える」というのはどういうことでしょう?
以下の整理をしてみました。

「心が震える=心は震動を感じることができる=心は感覚器官で出来ている」
・身体全体が感覚器官。・波動は感覚器官を介して心震える状態になる。

つまり、
・波動→耳→脳→聴覚→声/音→※・波動→肌→脳→触覚→振動/温度/湿度→※・※→心の振動

これを違う方法で書くと、
・波動→(無意識)→行動開始決定(=反応)→(意識)→行動継続判断(止められる反応と止められない反応がある)※上記の「反応」や「行動」が心の震動

整理、単純化すると、

「波動→感覚器官→心の震動」

となります。

 脳科学の研究が進み、私たちは意識して行動しているのではなく、無意識に行動が開始され、直後に意識が働き、その行動を継続する判断をしていることが分かりました。
 その継続判断をするタイミングで「その行動を開始する」という意識が生まれるのです。僅かな時間差なので錯覚しているが、既に波動を受けた瞬間に反応が開始されているのです。
従って、「意識して行動を変える」ということは、その誤差範囲の時間差をゼロ化するということで、鍛錬が必要です。

 心の震動を顕著に表す生理的な反応として私たちは涙を流します。
 卓越した心の制御技術を持つ俳優という職業の方々は、意識して涙を流したり、汗を止めたりできます。鍛錬を積めば生理的な反応も制御出来るようになるのです。
 上述の「ゼロ化」というのは先ほど述べた、一連の反応過程で「波動」と「行動開始」の合間にある「無意識」を「意識」に変えられる能力なのではないかと考えられます。

 さて、「波動→感覚器官→心の震動」であることから、心は感覚器官の反応であるということが見えてきます。
 そして感覚器官というのが、脳だけでなく、神経細胞網の全体を指すのだということが見えてきます。
 更に反応過程を2人の人を繋げる形で記述すると次のようになります。
・人(神経細胞網)→波動→人(神経細胞網)
「→」は物体としての境界面を表します。これは私たちの視覚情報処理の結果として認識している境界線です。
どんどん解像度を上げていき、素粒子の世界で見ると、視覚情報での世界と大きく変わってきます。
おそらく素粒子の密度の濃い領域と薄い領域があるだけになると思います。
基本的には濃いところから薄いところに均一化しようという流れですが、その流れに乗らずに複雑形状を保っているものがあり、それが生命体だと理解できると思います。
・「濃い素粒子の集合体」→素粒子の流れ→「濃い素粒子の集合体」
可視化できるのは、これが限界のようですが、この集まりも流れも暗黒物質の影響を受けているようです。
こうして素粒子と暗黒物質に埋め尽くされた時空間に包まれて人の体の形をした素粒子の集合体が波動に反応し続けている状態が見えてくるのです。

現代の通信技術は電波や光を使いますが、未来では重力波通信が出来るかもしれません。重力波が操れるとなると地球上のあらゆる物質との直接対話が出来るようになるかもしれません。
これは新たな情報源を手にすることを意味します。新たな情報源に接続するということは、知識が増えることですが、処理が追いつかないとすれば過剰摂取ないしは飽和状態に陥り、追加情報を受信出来なくなります。
知りたいことを知れる能力があるということと、知りたくないことまで知り過ぎてしまうということは表裏一体です。
それが幸福なのか不幸なのかは、知ったことを思ったように使える能力との均衡問題なのでしょう。これを均衡させるためには知情意、つまり心の強さ、しなやかさが必要です。

幸福感を維持するためには、技術水準が上がるごとに心の水準も高めていかねばなりません。人間の技術水準の限界を決めるのは心の水準かもしれません。
技術水準を上げるのは問題解決のためだとすれば、問題解決のために心の水準を上げることも並行して考えねばなりません。

人の叡智を超えて、技術が独り歩きできるようになるシンギュラリティ(特異点)を超えると「問題解決を目的としない技術」が次々と生み出される時代に突入する可能性があります。

その時代も心の水準が問題になると考えられます。技術に心を持たせる動きも出てくるかもしれませんが、そのためには心の解明が必要です。

人間同士、人工知能と人間、地球環境と人間が共生する社会の具現化には人間の心の豊かさが鍵となります。

幸せの技術とは心を持った技術であり、未来の幸福は、心の豊かな人と技術と自然環境の共生により実現するのではないかと考えます。

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この記事を書いた人

シゲタ ノリスケ シゲタ ノリスケ ビジネスデベロッパー、コンサルタント、オモシロタノシスト

好奇心が服を着て歩いてると言われる40代ビジネスパーソンです。オモシロタノシズムの社会実装を夢見て、今日もあれこれ考えています。

コメント

コメント一覧 (6件)

  • コメントありがとうございます。

    私という一人の人間を一単位と考えるか、私(内核)をぐるりと囲む人々(外核)を含めて一単位と考えるか。

    内核のセンサーは五感であり、それは身体に備わっています。では外核を含めた生命体のセンサーはどうでしょう?

    これは必ずしも身体に備わっているわけではありません。コミュニケーションを通して感じるしかないのだと思います。

    仲間同士が連携してバラバラにならないようにするにはエネルギーが必要ですが、内核の私たちが新陳代謝を通して動的平衡状態を保つような複雑な仕組みを外核の組織には求められません。

    しかし、きっと、もっと簡素な仕組みで、仲間がバラバラにならないようにエネルギーを変換する工夫をしていると思います。

    内核と外核を繋ぐ境界線上のエネルギーが変換され、共感に変わる時、境界面同士は引っ付き、無関心や不協和に変わる時、反発するのだと考えられます。

    外核を構成する仲間が多ければ、たとえ一人が反発したからと行って、全体がバラバラになることはなく、仲間同士で無関心や不協和を打ち消す働きをする場合は合成力により、境界面は引っ付く方向に向かうでしょう。

    外核の分厚さや結束の固さなど、考えてみると面白いですね。

    • バラバラにならないようにエネルギーを返還する仕組み。
      あえて、変換ではなく返還の漢字を使いました。
      「変える」ではなく、元に「還す」。
      つまり、こうやって、コメントなり、言葉なりのセッション❤
      結束の固さは、返還しあった数の重なりかなと思いましたのよ。

      • コメント返しのコメント返しをありがとうございます。

        「返還」という考え方、素敵ですね。

        「良き倍返し」のためにはもらったものを使って価値を生み出して返すことになります。

        変換するだけだと「もらってありがとう」だけで終わりますが、返還まで考えることで次のレベルに進めそうですね。

    • 境界線について考えてみた

      一度引かれた境界線は動かない?

      県境なり国境線なり、物事の境目なり。
      長い目で見ると、海面の波のようにゆらゆらと動いているはず。

      その要因はなにか?

      う~ん、やっぱり人かしら?
      返還で生ずる波動の大小で、ゆらゆらと波が立つと思いますのん。
      今日のあっち側は明日のこっち側。
      線がクネクネとねじれてこんがらかって、結び目ができて。
      最終的にに∞になったら、波動のエネルギーも永久ループね。

      • コメント還しのコメント還しのコメント還し、ありがとうございます。

        境界線もタダの線ではなく面積や体積を持った生態系。

        時間の経過で成長も風化もするでしょう。結局、その時々でアッチやコッチはあるけど、それ自体が永久ではないということかと思います。

        くねくねがこんがらがってどうなるか。

        宇宙が非可逆であるということは折り紙を折り続けているのと同じようです。

        破けるまでは折り続けてしまうのでしょうね。

  • 心の震動について考えてみました

    仮に。
    生まれ持った素の状態を「内核」とします。
    そこから。様々な経験や体験を通してその人を形づくる「外核」が形成されていきます。

    つまり、人間は二重の核で形成された生き物になる。
    と考えたとしたら??

    人間の五感の多くは、基本的に外部からの情報を内部に取り入れる感覚です。

    外核というフィルターを通して内核へ情報を送る。

    何が言いたいかというと、

    心の「震動」って、「外核」と「内核」の間を通過する時に発生する、得体のしれないエネルギーなのではないでしょうか?

    そしてこのエネルギー。
    恐らく「人」と「人」との間でも発生していると思います。

    震動しあった仲間との間で何かが生まれる仕組みって、こんな感じではないでしょうか。

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